こどもへの一番はじめのおくりものは、
名前であります。
名前をつけることを「命名」(めいめい)といいます。
命名は「七夜」(ひちや)にすると良いと伝えられています。
生まれた日を入れて七日目が「七夜」です。
古くは、
誕生日を「初夜」、
三日目を「三夜」、
五日目を「五夜」、
七日目を「七夜」とし、
奇数日を祝う風習がありました。
昔は医療が発達しておらず
出産後に亡くなる子が多かったため、
奇数日を迎える度に無事を祈ったのでしょう。
その中で
「七夜」は特に大切とされ、
この日に命名し、
産飯(うぶめし)を炊いて、
氏神様にお供えし、
はじめて親族を招いて宴を行う風習がありました。
今では「七夜」だけが残り、
この日に命名をしてお祝を致します。
しかし、
その風習も薄れつつあり、
知らない親も多くなってきました。
「七夜」はの日は、名前を氏神様にご奉告し、
末永くお守り頂くための「祈り」を捧げる
大切な日でもあります。
この風習もしっかりと伝えていきたいですね。