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乳神様のお話 第3話

「乳神信仰はどのように広まったのか」

乳神信仰は、地元にとどまらず、遠くまで広まっていきました。

では、なぜ乳神様の信仰が遠くまで広まっていったのでしょうか。

それは、

浦幌町瀬多来で盛んであった炭焼きの職人のたちのお蔭です。

炭焼き職人が閑散期に全国各地へ出稼ぎに出て、

母乳を授けてくれる乳神様のお話を各地で広め、

いつしか、そのうわさを聞きつけた人がお参りに来るようになったそうです。

遠くは九州からもお参りがあったと伝えられています。

そして、願いが叶うと、お礼に幟(のぼり)を奉納するという信仰が広まりました。

当時、乳神様のご神木のまわりには、たくさんの幟が立てられ、とても賑やかだったそうです。

現在でも、末広がりの八にちなんで乳神神社のお祭りには、8本の幟を掲げています。

乳神様の信仰が広まった要因には、炭焼き職人のはたらきがあったと伝えられています。

次回は、

「乳神様のお祭りのはじまり」

についてお話します。お楽しみに!