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乳神様のお話 第6話

「乳神様の子宝安産の信仰について」
母乳授けや病気平癒で信仰されている

乳神様がなぜ、子宝と安産の神様としても

信仰されるようになったのでしょうか。

それは、昭和37年に起こった災害に関係がありあます。

それは、皆様が心の拠りどころとしていたご神木が台風で倒れてしまったことです。

地元の方は、大変ショックを受けたそうです。

地元の飯田アヤ子さんのお話によると、

ご神木はかなりの老木で根本に大きな穴があり、倒木の原因は、それでないかと…

しかし、

乳房のコブがかろうじて残ったため、地元の方々は、少し離れた瀬多来神社の境内に

小さな祠を建立し、乳房のコブをご神体としておまつり致しました。

その後、

不思議なことが起ったのです。

倒れたナラのご神木の根元から、新しいナラの芽がでてきたのです。

乳神様の子どもの誕生です。

地元の方は、「二代様」と大変喜び、乳神様の不思議な力に感動したそうです。

「命を繋いだ」不思議なお力にあやかろうと、子宝安産の信仰も後に広まります。

次回は、

「ご神体のコブ瀬多来神社へ」

についてお話を致します。お楽しみに。