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乳神様のお話 第7話

「ご神木のコブ瀬多来神社へ」

昭和37年、台風で倒木したご神木は、コブがかろうじて残ったため、

少し離れた地元の瀬多来神社の隣に小さな祠を建てておまつりされました。

現在、跡地には、ツツジが植えられております。

昭和46年発行の浦幌町史によると、

「祭礼は、瀬多来神社と同時に行っている」

とあるので、乳神様のお祭りは、春秋の瀬多来神社のお祭りとあわせて行われていたようです。

また、

「事実、全道の遠隔地から参拝の足も繁く、ノボリを奉納する人も多い」

とあるので、幟の奉納は、瀬多来神社に移っても続きていたようです。

当時、乳神様をまつっていた本殿も、小さいものですが、立派な造りで、

現在、浦幌神社の境内社である水子神社の本殿になっております。

ご神木は倒れましたが、コブを乳神様のご神体として、

地元の方々の篤い信仰によって、丁重におまつりされたことが伺えます。

乳神様はこの地で昭和57年までの20年間おまつりされます。

写真上は瀬多来神社本殿と乳神様本殿跡地

 

 

 

次回は、

「ご神体のコブ浦幌神社へ」

についてお話を致します。お楽しみに。