「ご神体のコブ浦幌神社へ①」
昭和37年、乳神様の御神木は倒木しましたが、
コブが残ったため、地元の方々の篤い信仰により、
瀬多来神社の傍に小さな祠(ほこら)を建立し、おまつりされました。
それから20年が経過したころには、瀬多来地区の過疎化が進んでおりました。
瀬多来地区は山間に位置することから、
「今後、参拝者がお参りしやすい市街地の浦幌神社に乳神様をお移し、
より多くの人々に信仰して頂こう」
という話になりました。
昭和57年、
浦幌神社では地元の浄福寺より、「太子堂」として聖徳太子を
おまつりしていた本堂の建物を寄贈するお話を頂いておりました。
この建物はもともと、浦幌町炭山にあった炭山神社の旧本殿で、
山神様をおまつりしていたものです。
「乳神様のご神木をおまつりするには、山神様の旧本殿がふさわしい。」
という話になり、
この本殿を譲り受けることになりました。
さっそく、浦幌神社境内に
乳神神社をおまつりする場所を定め、
基礎工事、移設工事を行い、
痛んでいた本殿の大改修工事がはじまりました。
先代、先々代の宮司が、
「乳神様の本殿を御造営できたのは、
山神様からのお導きである。」と
よく話をしていたことが思い出されます。
次回は、
「ご神体のコブ浦幌神社へ②」についてお話を致します。
お楽しみに。